日商PC

商工会議所が主催するPC検定試験

日本商工会議所は全国主要都市を中心に、商業や工業を行う企業を総合的に支援する組織です。
事業活動は様々ですが、中でも力を入れているのが人材の育成で、日商が主催する検定試験は複数存在しています。

最も有名なのが簿記検定試験で、全景簿記検定とともに経理や事務の仕事をするときに必要になる簿記の知識・技術を習得することができます。

その他にも「販売士」や「日商ビジネス英語」「そろばん(珠算)」などがありますが、「日商PC」は企業実務で必要となるパソコンの基本操作の習得を目的としたものです。

資格は「文書作成」「データ活用」「プレゼン資料作成」の3種類があり、いずれにも1~3級とBasicという4段階が設定されてます。

パソコンが使用できないとオフィスワークは全くできないというのが現状であり、そのために就職や転職ができないという人もかなりの数で見られています。

そこで、ごく基本的な操作方法から業務で必要になる高度な使用方法まで、「日商PC」を段階的に受験していくことで技能を習得することが出来るのです。

試験はいずれもMicrosoft Officeを用いることになっており、それぞれWord、Excel、PowerPointで特定のデータを作成することを目標にします。

習熟度により受ける試験を変える

「日商PC」共通の級設定では、「Basic」で基本的なソフトの操作スキルを習得し、3級から段階的に業務で求められる高度な技能を習得していくことになっています。

ソフトの操作方法とともに学習していくのがネットワークを使用したデータの取扱方法で、仕事をしていくときに他の機器やサーバーをどう使って行くかということも一緒に学びます。

事務職など通常のオフィスワークに就業するならば「Basic」で十分なのですが、より便利な方法で効率の良い業務をしていきたいと考える人なら、習熟度に応じてより高いレベルの検定を受験するのがよいでしょう。

なお1級を取得すると実践的なITやネットワークの技術を身につけるとともに、企業責任者として経営判断や意思決定ができるようにするための技能を得られます。

企業トップや経営に関わる場合には、自社のネットワークをどのように構築していくかの知識が必要です。
実際の構築は専門家に任せることができますが、それがどのようなフローで構築されるべきかということは経営者が理解して指示をしなければ、うまくいくことはできません。

商工会議所は全国に支部がありますので、試験を受ける時にわざわざ遠方まで出かけなくてもよいということがメリットです。

試験に際しては商工会議所が公式テキストを出版しているので、そちらをきちんと読み込んで過去問を解いていけば、取得はそれほど難しくありません。

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