センスのよい文書を作成するための資格
「文書デザイン検定試験」は、パソコンを使用して文書作成をするときにとても便利な実技資格です。
主催しているのは日本情報処理検定協会で、他にも「日本語ワープロ検定試験」や「情報処理技能検定 表計算」など事務作業に必要な試験をいくつか主催しています。
文部科学省が後援をしているということもあり、資格試験としての信頼性はかなり高く、職業訓練の一つとして取得をするときに補助を受けることも可能です。
「文書デザイン検定試験」では一定の処理条件のもと、図形や画像を使って見やすい文書を作成することができるようにする試験となっています。
パソコンを使って文書を作成する機会は仕事に限らずプライベートでも多く、町内会やサークルの告知文書を作ったり、イベントへの参加を呼びかけるためのポスターやフライヤーを作るということがあります。
書式や配置がある程度決まっているビジネス文書と異なり、告知や連絡を目的とする文書は自由に配置をすることが可能です。
しかし自由であるがゆえに作る人のセンスが多く問われることになり、手に取ったときにすぐに目的がわかるよいものもあれば、ごちゃごちゃして何が伝えたいのかわからないというものもあります。
レイアウトはセンス次第と思われがちですが、実際にはデザインの基本を学習すれば誰でもキレイで見やすい文書を作成することが出来るのです。
取得することでかなり応用範囲の広いスキルを身につけることができるので、教養を高めるという意味で取得を勧めます。
フォントや図形の効果的な配置方法を学ぶ
「文書デザイン検定試験」は1~4級までの4段階が設置されてます。
試験時間は4級のみ20分で、1~3級までは30分です。
試験では時間内に課題となる処理を完成させることとなっており、フォントや図形を操作してうまく一枚の中にまとめていきます。
採点基準は公式サイトにアップされていますので、一通り目を通しておくだけでかなり勉強になるでしょう。
試験は年に4回あり、受験料も4級では1500円、3級2000円、2級2500円、1級3000円とこの手の資格試験としてはかなり安く設定されているので、気軽に受験できるのではないかと思います。
4級や3級では、フォントを変更して網掛けをするなどの基本的な操作が出題されますが、1級になると実際の告知文書を作成することがそのまま問題になります。
模範解答も公式サイトにあるので、それぞれの分野においてどういった見せ方をすると読みやすいか、ということを調べる参考になるでしょう。
採点方法は減点方法によって点数がつきますので、合格をすることはそれほど難しくはありません。