時候の挨拶

挨拶

ビジネスマンビジネス文書の慣用句の中には時候の挨拶があります。
時候の挨拶はビジネス文書を含んだ手紙を書く際に使われる言葉ですが、
美しい手紙、礼儀正しい文章を書く際には季節ごとに挨拶が必要です。

時候の挨拶を書く場合は一般的には頭語を書いた後に使うことが多く、
季節ごとに美しい情緒をあらわしてイメージできるような言葉が入ります。

上手に時候の挨拶を自然に書ければ、文章の中に季節感が現れますし、
それだけでなく相手に対しても心遣いをしていることにもつながるのです。

春夏秋冬という言葉が入っていなくても入っていても、どちらにしても
相手を気遣う中身の言葉を時候の挨拶として入れていきましょう。

時候の挨拶の基本から言えば文章の最初、出だしの部分に、それほど長くなく、
季節を感じられるような言葉を織り込んで入れることが大切です。

時候の挨拶はあくまでも従になりますので、本文よりも長いというのは
絶対にありえませんし、出だしが長すぎてなかなか本文にたどり着けないと
いうのもありえません。

使うべき時期

そして季節を間違えていたり、
使うべき時期ではないような言葉を使うのもよくありません。

夏なのに冬の季節の挨拶を入れたり、相手が手紙を受け取って読むのは
冬なのに秋に書いたからといって秋の季節の挨拶のままにしておくというのも
ありえないことなのです。

春の時候の挨拶ならだいたい春は3月から5月までで、夏の時候の挨拶なら
6月から8月、秋の時候の挨拶なら9月から11月、冬の時候の挨拶なら12月から2月
くらいがいいでしょう。

例えば3月によく使用する時候の挨拶を見てみましょう。
3月といえばまだ寒さは残るものの季節ではもう春です。3月にビジネス文書を出すなら、
長い冬が終わりを告げてやっと暖かい春が訪れているという喜びの気持ちを
表現しているような挨拶を選びます。

早春の候とか、春寒のみぎり、暦の上では春と申しながら
まだまだ寒い日が続きますが、などといった言葉が適切です。

「めっきり春らしくなりましたが」
「暑さも寒さも彼岸までと申しますように過ごしやすい季節となりましたが」
などという季節の挨拶を入れるのが適切です。

最初にも言いましたが、本文に入る前の挨拶なので、
あまりにも長い文章ではいけませんし、かといって入れないというのも
ビジネス文書として物足りないですので完璧なものに仕上げるためにも
自然に使えるようにしたいものですね。

季節を間違えないこと、使い方を間違えないこと、
さらっと手短に書くことなどに気をつけて使いましょう。

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